
プロフィール
東京国立博物館 参与
日本女子大学 特別招聘教授
芸術批評家 / 芸術科学者
ブランド・アドバイザー
神奈川県鎌倉市 生まれ。文化芸術の脳科学・心理学の研究で「博士(学術)」を取得。
東京国立博物館 参与
日本女子大学 特別招聘教授
イタリア・フィレンツェ サン・ジョバンニ・ヴァッティスタ会 正規メンバー
一般社団法人 文化産業科学学会 代表理事・学会長
一般社団法人 GRAND TOURISM ORGANIZATION 代表理事
芸術批評家、芸術科学者、文化産業科学者、ブランド・アドバイザー
各種日本の大学の客員教授を務める。
①国土交通省 観光庁 アドバイザー、有識者
②独立行政法人 日本政府観光局(観光庁の外郭団体)、アドバイザー
③文部科学省 有識者
④農林水産省 有識者
③観光庁及び日本政府観光局に、「外国人富裕層向けの日本のトップ観光コンテンツ」の選定基準や理論、ルール等に、阪田博士の学術論文が採用される(4年目)
④県や自治体の政策アドバイザー・・・
・・・学術書、学術論文等多数
1.芸術の都 イタリア・フィレンツェ

フィレンツェ (イタリア・トスカーナ州)
イタリア中部のフィレンツェは、15〜16世紀に「ルネサンス」が花開いた西洋文明の原点であり、今なお「芸術の都」として世界的に認識されている。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ボッティチェリらが活躍し、芸術・科学・哲学など多分野に変革をもたらした。
この都市の特筆すべき点は、街全体が文化財として機能していること。建築や宗教美術が日常風景に溶け込み、歩くだけで歴史と美に触れられる稀有な空間である。実際、フィレンツェ歴史地区はユネスコ世界遺産に登録されている。
さらに、王権や宗教に依存せず、市民階級のパトロネージュ(支援)によって芸術が育まれた点も特徴である。特にメディチ家は、文化と経済が結びつくモデルを生み出した。
2.サン・ジョバンニとは

「キリストの洗礼」(ヴェロッキオ、ダ・ヴィンチ他)
中央:イエス・キリスト 左:聖ヨハネ
「サン・ジョバンニ(San Giovanni)」とは、「聖ヨハネ」という意味で、フィレンツェでは特に「洗礼者ヨハネ(San Giovanni Battista)」を指す。
「サン・ジョバンニ(聖ヨハネ/洗礼者ヨハネ)」は、キリストに洗礼をしたキリスト教の聖人である。
フィレンツェで洗礼者ヨハネが守護聖人となった理由は、都市の成立と深く関わっている。
中世初期、フィレンツェの中心にはすでに洗礼者ヨハネに捧げられた洗礼堂(現在のサン・ジョバンニ洗礼堂)が存在していた。洗礼堂は「市民がキリスト教徒として生まれ変わる場所」であり、都市共同体の精神的な出発点であった。つまり、フィレンツェの市民は皆、この洗礼堂で洗礼を受け、共同体の一員となった。
また、洗礼者ヨハネは「悔い改め」と「新しい始まり」を象徴する聖人である。商業と金融で栄え、常に新しい挑戦を続けてきたフィレンツェにとって、その象徴性は都市の精神と重なった。ヨハネは厳格で真実を語る預言者でもあり、共和国としての誇りや自律性とも結びついていた。
こうして洗礼者ヨハネは、単なる宗教的人物ではなく、フィレンツェのアイデンティティそのものを象徴する存在となった。
現在も毎年6月24日には「サン・ジョバンニ祭」が開催される。この日は市の守護聖人の祝日であり、歴史的な衣装行列や伝統競技、夜にはアルノ川沿いで花火が打ち上げられる。
これは中世から続く祝祭であり、フィレンツェの人々が今もなお守護聖人を都市の象徴として大切にしていることを示している。
サン・ジョバンニとは、フィレンツェの信仰の中心であると同時に、市民共同体の原点を示す存在なのでもある。
3.サン・ジョバンニ・ヴァッティスタ会とは―フィレンツェの精神と名門を継ぐ現代の貴族院

サン・ジョヴァンニ洗礼堂(イタリア,フィレンツェ)
サン・ジョヴァンニ洗礼堂は、イタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂付属の洗礼堂である。大聖堂の正面玄関に向き合って立っている八角形の建築物で、ロマネスク様式の最も重要な集中形式の教会建築のひとつである。
この洗礼堂の起原は、4世紀から5世紀にさかのぼる。現在の建物は、ロマネスク建築で、11世紀に起工されたものである。長い間、軍神マルスを祭ったローマ神殿であり、それが洗礼者聖ヨハネのために奉納しなおされたものであると信じられている。
サン・ジョバンニ・ヴァッティスタ会は、1796年設立、フィレンツェの守護聖人であるサン・ジョヴァンニ・バッティスタの宗教的祝祭運営などを通じ、地域文化の継承等に貢献してきた。
本会は、協会が掲げる「古くからの伝統の継承」「社会的・文化的な公益遂行」という使命に則り、多岐に亘る文化芸術的な活動を展開している。
「サンジョバンニ・バッティスタ会(聖ジョバンニ会)」は、フィレンツェの中で、最も権威と歴史ある神聖な会であり、代々続くフィレンツェの名家や芸術家の家系などで構成されたフィレンツェ上流階級の組織てある。本会は、「現代フィレンツェの貴族院」とも言える組織である。