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JAPAN GRAND TOURISM®

 現代観光の起源は、18世紀イギリスにおけるグランド・ツーリズム®にあるとされています。蒸気機関が未発明の時代、交通手段は馬車や徒歩であったにもかかわらず、イギリスの若き貴族たちは、フランスやイタリアを巡る長期間の旅に出ました。旅行期間は数か月から数年に及び、芸術・建築・古典文学の学習、さらには政治・経済・領地経営の視察まで含まれていました。


 このグランド・ツーリズム®の最大の特徴は、一流の家庭教師=学者の同行です。アダム・スミスやトマス・ホッブズのような学識者が貴族の子弟に同行し、旅行前から徹底した教育を施したうえで、現地では実物を前にしてさらなる学問的指導を行いました。これにより、旅は単なる観光ではなく、教養と実学の統合的体験として機能しました。


 この伝統により、グランド・ツーリズム®は芸術・学芸的教養観光であると同時に、事業・社会経営に資する実務的観光(B to B観光)でもありました。イギリスがこの制度を洗練させ、社会的な通過儀礼として確立したことが、近代観光の出発点です。

 この伝統を現代日本において再構築し、芸術・文化・精神性を融合した高付加価値観光=日本版グランドツーリズム®として体系化し第一人者となったのが、東京国立博物館参与である阪田徹 Ph.D.です。

 阪田は、芸術・文化・観光等の分野で豊富な実績を有し、日本の芸術資源を活用しつつ、専門の解説・少人数制・特別拝観・国際的知的交流を組み合わせた新しい形の教養観光を設計しました。これにより、日本の芸術・宗教・精神文化を総合的に体験し、国際的な富裕層旅行者や学術機関、企業研修層等に対して、知的満足と文化的深みを同時に提供する観光モデルを確立しました。(日本経済新聞 カラー全面ページ掲載 3回掲載・家庭画報などの雑誌特集掲載。ほか、産經新聞 2026年1月より連載(文化芸術と経済)。)
 

 主な要素としては、①専門家・学芸員・研究者による解説、②歴史・芸術・宗教・精神文化の体験型プログラム、③少人数制・事前教育・特別拝観・国際的知的交流です。 
 これらの要素は、18世紀のグランド・ツーリズム®が目指した「旅による知的成熟」の理念を現代に再現し、単なる観光を超えた知的探究と文化体験の統合的プログラムを可能にしています。

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1.KYOTO GRAND TOURISM®

 「京都 グランド・ツーリズム®」は、脳科学や心理学などの多様な知見に基づき、西洋と東洋の東西文化差を超えて異文化理解を促進することを目的にした「現代日本に特化したグランド・ツーリズム®」の様式です。


 日本は、学術的に見ても独自の文明や文化を育み、異文化の人から見ると神秘的である反面、理解や解釈に困るケースも少なくありません。グローバル化が進み、現在では、「国際観光産業は世界第3位(輸出部門)の基幹産業」となっています。しかし、日本の国際観光は、観光消費額の単価がかなり低く、また東アジア圏の観光客がほとんどであるという課題があります。
統計的に見ても、異国の文化、芸術、歴史などに高い評価や対価を支払う傾向にある欧米などの西洋文化圏や世界の富裕層の観光客は、ほとんど来ていない状況があります。


 「日本の美」は、時代ごとに大きな変化がみられることも特徴の一つです。それは、日本が、外国から侵略はされにくい島国 でありながら、外国から文化が伝来するぎりぎりの距離があったためと言われています。日本の文化は、外国の文化を取り入れながら、日本式にアレンジして取り込み、それを何度も繰り返すことで独特の日本美へと昇華しました。また、日本は、近代化したが西洋化しなかった唯一の国としても、世界で知られています。

日本の象徴的な文化を多数かかえる日本の料亭文化は、世界に類を見ないレストラン形式であり、日本独自の美学が見られます。
 本グランド・ツーリズム®は、京都を舞台に日本の美について、価値観や世界観、人間観が大きく異なる人を想定したうえで、「学際的な言葉」で紹介していきます。

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京都 南禅寺 瓢亭

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南禅寺 瓢亭の紹介​(ホームページより抜粋)

 

 南禅寺 瓢亭は、南禅寺境内の門番所を兼ね、南禅寺総門外松林茶店として庵を結び、450年余りの歴史を育んでまいりました。

 不変の存在に見える老舗ですが、時代の淘汰を幾度となく切り抜け、新しい挑戦をしてきました。

 

 和敬清寂を心とし、茶懐石を基礎としながらも伝統と革新を繰り返し、今日に至ります。

 

 季節ごとに趣を変える茶室にて、名物「瓢亭玉子」をはじめ、夏の「朝がゆ」、冬の「鶉がゆ」など、伝統を踏まえながら茶道の精神を守りお作りする、京料理の真髄をお楽しみ下さい。

京都 嵐山 吉兆 

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京都吉兆の紹介​(ホームページより抜粋)

 

 吉兆は、昭和5年(1930年)に大阪の新町で小さな日本料理店を開業して以来、創業者・湯木貞一の言葉「世界の名物 日本料理」を信条に、料理一筋に心を尽くしてきました。 平成3年(1991年)の分社化後、京都吉兆は、嵐山に本店をおき、“伝統を引き継ぎながらも、美しく革新的な日本料理の世界を、より多くのお客様にお楽しみいただきたい” との想いで展開。現在は4店舗の日本料理店と、2店舗の物販直営店を構えております。


また「日本料理を通じて 世界や未来の人々に必要とされる日本文化の創造」を使命と考え、店舗でのおもてなしだけでなく、幅広い食の提案も続けています。


記憶に残る料理と豊かな時間を、お楽しみくださいませ。

京都 菊乃井 

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京都 菊乃井の紹介​(ホームページより抜粋)

 

料亭の基本は飯屋です。京都では、最初に料理屋に行くんは、お祖母ちゃんに抱かれたお宮参りの時。次は3つ参り、5つ参り、成人式、結婚の時、還暦や米寿のお祝い、死なはったら法事の席。これらが全部、飯屋の仕事です。

そこで暮らす人の生活の中にあるから、町衆との距離が近いわけですね。普通の人が普通に働いて、人生の節目の日に少しだけ贅沢な気分を味わえる、菊乃井はそんなお店です。お客様の人生の節目や大切なお時間を菊乃井で過ごして頂ける。

だからこそ、これ以上ない素材、最高の技術、最高のしつらえをご用意して、お客様にお喜びいただける精一杯のおもてなしを出来るよう努力しております。

従業員一同、心を尽くしてお迎えさせていただきます。

2.MUSEUM GRAND TOURISM®― 日本文化の中枢における知的体験プログラム

東京国立博物館 

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 国際観光において、美術館(MUSEUM)は欠かすことのできない存在です。たとえば、パリならルーヴル美術館、ロンドンなら大英博物館、ニューヨークなら MOMA(ニ ューヨーク近代美術館)といった具合に、世界の主要都市は美術館を観光の中核として位置づけ、都市ブランドと文化力を象徴する拠点として機能させています。

​ これまでの外国人富裕層向け観光において、日本のミュージアムや芸術鑑賞等で提供されるガイドには多くの課題が指摘されてきました。特に「コンテンツは素晴らしいが、説明がひどい」というクレームが頻発し、その原因の一つが、解説が単なる事実の羅列に終始していることにあります。結果として、外国人富裕層が求める知的好奇心や探求心を満たすことができていません。 


 この傾向は日本のミュージアムで特に顕著であり、背景には日本人自身が日本を体系的に理解していないという問題も存在します。現代の富裕層観光では、単なる観光情報ではなく、「世界の中のアジア」「アジアの中の日本」という東西比較文化的視点が不可欠です。 


 本来、これらを統合し幅広い学問領域をカバーするものが教養(リベラルアーツ)観光であり、ヨーロッパのグランド・ツーリズム®がその典型です。 
 しかし現状の日本観光は、幅広い学術的視点からの芸術鑑賞が不足しています。 


 教養観光として成立させるためには、①東西文化差を理解するための総合科学的アプロ ーチ、②芸術・歴史・宗教・哲学など多分野を融合した先端的学問の融合領域の要素が必要です。 
 阪田が開発した「日本版グランド・ツーリズム®」は、単なる展示解説にとどまらず、作品が生まれた時代背景・思想・技法・文化的意義を学術的かつ分かりやすく解説し、東西文化差、世界の中のアジア、アジアの中の日本を、来訪者に日本の文化芸術の理解を合科学的に学べます。 

3.KAMAKURA GRAND TOURISM®

​鎌倉-禅と神道と日本文化

​JNTO(日本政府観光局)掲載

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4.AKASHIURA GRAND TOURISM®

兵庫の明石鯛と日本のモダンフレンチ

​JNTO(日本政府観光局)掲載

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 瀬戸内海を望む兵庫県の明石浦漁港は、繊細な歯ごたえと独特の風味で名高い明石鯛の名産地として知られている。

 この地域では、魚の鮮度を高めるために「明石浦締め」と呼ばれる伝統的な方法を採用している。

 「明石浦締め」は、世界的なシェフや科学者たちが評価したシステムである。

 この複雑なプロセスでは、短いかぎざおを使って即座に脳死を誘導し、ナイフで脊椎を切断し、血液を排出し、脊髄に沿ってワイヤーを通して神経を破壊する。

 鮮度を保つことで、漁獲枠の削減、食品ロスの最小化、海洋資源の保護に貢献する。

また、ブランド価値が高まることで、漁業者は漁獲量が減っても収入レベルを維持することができ、持続可能な経済モデルを確立することができる。


 その一環として、「明石鯛ブランドアンバサダー」に任命された国際的に活躍するシェフたちが、明石鯛を使ったフランス料理と懐石料理の腕を披露する。

 同時に参加者は、明石浦締めの技法が食文化の発展や持続可能性への懸念にどのように貢献しているかについての見識を深めることができ、充実した文化観光プログラムとなる。

 この貴重な経験は、日本の伝統的な食文化、漁業、そして現代社会が求める持続可能で倫理的な実践に関心を持つ人々の理解を広げ、深めるのに役立つ。

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